
- 2010年10月31日 日曜日 15:13
10/31 状況 術後3日目
14時頃に病院に到着。点滴台が外れて、酸素だけになった。相変わらず動くと息切れして声も出にくそうだが、顔色も良く、調子も良さそう。ベッドに腰掛けてPCを操作するなどしていた。
私の大動脈に今年の春に解離が発生して以降、体力が落ちたように思います。
3週間の入院のために1度落ちた体力が戻っていないこともあるかもしれないし、
退院直後は基本的に安静で暮らしなさい、と指示もあったので、
あまり体を動かさない生活でした。
退院後、3ヶ月後くらいには、ジムに行って軽い運動くらいだったらいいよ、
ということになりましたが、実のところ1度も行けずに今日に至っています。
これは、体力の問題ではなく、単に仕事の段取りが悪く 行こうと思っていたのに
行けない日が続いていただけです。
さて、昨日から安城まで往復して思いました。
体力が落ちてる。。。息切れはげしい。。。汗をかく。。。
原因とか機序はわからないですが、
早く回復したいな、と思うくらいの変化が来ています。
ほんの数週間前、同じコースで旅行したときには、体力低下はさほど
感じませんでした。
今回は、往路では猫を連れていたし、
前回は日帰りのところ、今回は泊まりだったという違いもあるにはありますが、
それを差し引いても、ちょっとしんどいかなと感じます。
胸の発汗位置が、対称でなく、左寄りというのも気になります。
今年の夏、汗をかいた時、胸のセンターでなく、
左に寄ったところでよく発汗しているのに気付きました。
心臓に負担が掛かっているのか?と主治医に尋ねたことがありますが、
関係ない、とのことでした。
解離の影響で大動脈のその部分が狭くなっていて、
血液を巡らせるのに心臓が一生懸命だったり、
血液のめぐりが悪いために息が切れる、
のかな、と推論しています。
とにかく、体の異常が起きている部分は 早急になんとかしないといけない
と体感しています。
入院に際し 悩みのひとつは猫のことでした。
今、その猫と新幹線に乗って預かってくださる師匠STさんの元へ向かっています。
猫をどうしようかと 考えていたとき、預かってくださる役を買って出てくれたのでした。
プロのペットシッターさんやペットホテルだと、コストも掛かるし、
なにより猫本人がかなりのストレスになることを心配していました。
STさんは、動物好きだそうで、今は何も飼っておられません。
住居は広々として、猫も疎開先としては、さぞ満足なことと思います。
これで、1つ心配事が解消して 入院できそうです。
ありがとうございます & よろしくお願いいたします。
三河安城のホームに着いた(ちょっと疲れたかな。)
大病をしたり大きな事故にあって生還すると、
好みがかわったり、生き方が変わったりすることをよく聞きます。
たしかに、来週の手術では体側を大規模に切り開くことになります。
そして、カラダの大事な部分が、本来自分のものではない人工物に置き換わります。
高度に個人的ですが、これほどの大事件で変化がないわけがありません。
昨日、友人SNさんからメールで
> 病気はシフトのときかもしれません。
> 一回死んだという感じで生まれ変わるんだろうね。
と、いただきました。
実際、心臓もどれくらいの時間かいったん止めることになりますので、
一時的とはいえ、一回死ぬのも同然です。
今年の春に入院したときにも、変化はありました。
退院後半年の間にいろんな気付きもありました。
でも、そんな変化や気付きでは足りなかったということかもしれません。
なんとかは死んでも治らない、といいますが、
今回、死ぬほどの人生の流れの断絶を体験するにあたり、
変化や気付きに 抗わず、素直に受け止めていくのがいいのかな、と思っています。
ところで、心臓が止まっている間は、臨死の状態になるのでしょうか。
ちょっと興味深い、と言ったら不謹慎かな。
昨日は、このブログに簡単なToDoリストを書き、母や何人かの友人と電話で話し、
夜になって数時間スカイプで話しながら少し作業をしました。
それ以外は ほとんど行動を起こせず、TV前で過ごしていました。
誰かと話しているときは 脳も活性化され普段どおり会話もできている気はします。
もしかすると、私が気づかないうちに 突飛な発言をしているかもしれないけど、
それは いつものこととお許しください。
総じて平常と同じペースでは行動できないようです。
(体調的には体温が上がらない感じがするし、空腹を感じない、
行動では部屋の片付けや仕事の整理に着手できない、
メール返信が遅延している)
チリ落盤事故のTV番組で、遭難者の心理について分析していました。
山などで遭難すると、20%くらいの人が 絶望感や死への恐怖のために
うつ状態(=正常な判断ができない、意欲がわかない など)になるそうです。
私の場合、 手術後リハビリが進めば後遺症なく復帰できるはずだし、
手術時の死亡リスクはゼロとの情報を得ています(主治医談)。
たしかに、私の事情は、死に直面した遭難者と比較するのがおかしいほど
ラクな事情だと思います。
そうは言っても、手術時には全身麻酔でいったん心臓を止めるということだし、
復帰後にがんばればよいと思ってはいても、1ヶ月以上仕事がストップするわけで
そのあたりの心配や不安はあります。
今の私の心理状態が遭難者のそれと同質だけど軽いものだとすれば、
対処方法もなんとなくわかります。
心理的に不安や心配材料を小さくできるよう、コントロールすればよいわけで
自分なりに置かれた状況は分析できているつもりなので、
今のところはセルフコントロールしていけそうです。
入院までに やっておかないといけないことがあります。
・支払い
3週間は通常行動ができなるなるので、その間に支払期日が到来するものは、
処理しておかないと、サービスが使えなくなる心配があります。
SOHO(個人商店)なので、人に任せられません。
→支払いリスト作成
・高額医療の手続き
区役所に行って申請して証明書をもらいます。
・材料の処分
在庫として保管しておき、退院後継続することも考えましたが、この際退院後に
商材を変更することも視野に入れ、売却できるものはいったん売却することにしました。
仕入れ先のONさんが、「材料が必要ならいつでも調達提供できるんだし」
と言ってくれました。助かるなぁ。
年末に不用品処理に来てもらったリサイクル業者さんにも電話しなきゃ。
・作業場・住空間の整理、片付け
入院中に何かあって、身内の誰かがココに入場したとき、「なんじゃこりゃ!」となっては
いけないので、できるだけモノを減らし、片付けようと思います。
友人KIさん談:「病院って片付いてるよね?退院して帰ってきたとき、あまり散らかってると、
自分で「なんじゃこりゃ!」って言っちゃうよ(笑)」
・受注残の処理、販売ルートの休止
仕事にはひと区切り付けておきます。
・猫のこと
ペットシッター?ペットホテル?弟に餌やり依頼? と検討しましたが、
師匠STさんが預かってくれると言ってくれているので お世話になるか考え中です。
・離婚手続き
いろいろあって別居中でしたが、関係はそのまま仲良く、お互いの生活を尊重する
ということで、手続きだけはしておくことにしました。
・メッセージ
この際、伝えておきたいことがあります。言いっぱなしになるかもしれませんが、
もし何か言い出したら よろしくお願いいたします。
・墓参り
あちら側の方々に平素のお礼を言って、導きをお願いしてきます。
いろいろありますね。今回は入院までに期間があるのでなんとか処理していきます。
前回は、急だったのでいろいろ大変で、かなり弟の世話になりました。
また、前回は入院中でも仕事を続けましたが、今回は休止することにします。
その結果、10月28日に大動脈人工血管置換術という手術を受けることになりました。
私の胸の部分の輪切り写真(CT画像)です。矢印の付いている丸い範囲が大動脈です。左の画像は、今年4月の退院時、右が今日です。
大動脈の直径が退院時に44.7mm、今日51.0mmとなっています。
半年で約6mm大きくなっています。55mmを超えるとレッドゾーンだそうです。
ということは、来年のはじめくらいに、いつ破裂してもおかしくない危険な
状態になることが予想されます。(同じ割合で大きくなるとは限りませんが。)
緊急というわけではないが、仕事の空く年明けまで待つより、年内がベターということです。
それならと、すぐに予定がとれる日程で決めてもらいました。
術後はリハビリなどの進みによるが、3週間程度ということでした。
10月28日がハッピーな日々のはじまりでありますように。