2010年10月31日日曜日

手術直後の記録 10/31 (弟が補完)


- 2010年10月31日 日曜日 15:13
10/31 状況 術後3日目
14時頃に病院に到着。点滴台が外れて、酸素だけになった。相変わらず動くと息切れして声も出にくそうだが、顔色も良く、調子も良さそう。ベッドに腰掛けてPCを操作するなどしていた。

大丈夫、ありがとう。

どうにかこうにか、私の一部アンドロイド化は成功したようです。
ようです、というのは、術後自分のことに付いて残念なお知らせが、
ほぼ聞こえないし、先週木曜に手術していただものが、翌々日の
土曜には一般病棟移ってこれているので、経過は良好なのかな、というとは
わかります。

まだ、正式な見解ではありませんが、なんとか大丈夫そうというところまで
きましたので、ご報告させていただきます。
ありがとうございます。

2010年10月30日土曜日

手術直後の記録 10/30 (弟が補完)


- 2010年10月30日 土曜日 17:49
17時40分ごろに夕食、と思ったら、トイレに。すぐに息が上がる。

- 2010年10月30日 土曜日 17:32
続き
居眠り状態、時々、寝言のような、短い声をあげる。
一生懸命、起きていようしているみたい。

- 2010年10月30日 土曜日 16:34
10/30 状況 術後2日目 台風接近中、雨。
15時すぎに母と病院へ。ベッドを起こしているが、居眠り状態。
意識は昨日よりハッキリしているが、声が出にくそう。時々、酸素濃度が下がるみたいで、その度に看護師さんが様子を確認している。オシッコの管が取れていた。
介助付きでトイレに。

2010年10月29日金曜日

手術直後の記録 10/29 (弟が補完)


- 2010年10月29日 金曜日 0:00
10/29 状況 術後1日目
13時ごろに到着。
ちょうどICUから個室に移ったところでした。
話しかけると答えてくれますが、まだ半分寝たような状態です。
16時頃のリハビリで、ベッドに腰掛ける、横になるを、補助してもらながら1回しました。

- 2010年10月29日 金曜日 0:00
晩御飯出ました。フルーツのカケラ数個をスプーンに2口程で終了。
先生の見たては、全く問題なし。今のところ他の患者さんより大人しく、がんばってられる、あとは切ったところが痛くても、がんばって、リハビリをすることだそうです。

【本人注】  手術後の一番古い記憶は、この”フルーツのカケラ”です。うまかった。
それ以前は、自然な記憶に頼る限り、決意?とかを思いながら、朝の空の写真を撮ったところまでです。
術中の記憶がどうだとか言っていた割には、記憶はあっけなくジャンプしています。
でも、間違いなく体験していることなので、潜在意識の中でどう整理がつけてあるのか、
興味深いところです。


- 2010年10月29日 金曜日 0:00
明日かあさってにオシッコの管もとって、立って歩くリハビリをするそうです。
そんなに痛がっていません。まだ痛み止めが効いているのかな。
19時に病室を出ました。

- 2010年10月29日 金曜日 0:00
補足
あとからの先生の話で、10/28.帰宅したあと30分位で覚醒。11時すぎに病院から連絡あり、問題ないので予定通り、ICUを出て、一般病棟へ移れる、とのこと。

2010年10月28日木曜日

手術直後の記録 10/28 (弟が補完)

- 2010年10月28日 木曜日 0:00
10/28 手術当日
9時から開始、母は8時20分頃病院に到着。14時すぎに到着、家族控え室へ。まだ何も呼ばれていない。14時半ごろ、執刀医の先生から、無事成功と告げられる。それから1時間程でICUに。対面、先生から状況説明、更に1時間後、問題ない事を確認して、一旦、帰宅。

2010年10月27日水曜日

いよいよ 明日。

午後から、ICUでの過ごし方の説明をICUの看護師さんから、
手術室に入るときと中の説明(と言ってもわたしはその時眠ったまま)を
手術室担当の看護師さんから、麻酔のことを麻酔医の先生から、
ICUから出たあとのリハビリのことを療法士さんから、それぞれが
入れ替わり立ちかわり 病室まで来てくださり、説明くださいました。
あと、主治医の先生チームが元気かどうか顔を見にきてくださったり、
病棟看護師さんが留置用の点滴針を挿しにきたり、
そのあいだをぬって、次にいつ入れるかわからない風呂に入りに行ったり

・・・と前日は、結構あわただしく過ぎました。

こうして見ると、医療関係だけでさえ、こんなにたくさんの方々に関わって
いただいていて、

さらに、身内、友達、仕事関係・・・とだんだん広げて一人ひとりを思うと、
その誰もが、わたしの復帰を心から願い、そのように行動してくれている
ことがわかります。

なんと幸せなことでしょう!

ここでわたしのできることは、完治した体を手にいれて、
元の場に戻ること。
そして、元気になって戻れさえすれば、
そこからが、新しいスタートだと確信しています。


4-5時間の手術後、ICUに入っても当日中は完全に麻酔から覚めません。
また、手術後2-3日はICUでのケアが必要です。
よって、おそらく、11月1日(月曜)に一般病棟に移る可能性が高いです。

このブログ、mixi、メールなどはその間は発信することができません。

どうか、関わってくださる方々のために お祈りください。
わたしは、この幸せなことに感謝しつつ、明日を迎えたいと思います。

造影CTと遅い朝食

今日も検査の時間は遅れがちです。
入院患者の呼出は、後回しにされがちなのかもしれません。

朝食を食べないよう指示があって、待機していてたら、
やっと昼前に順番が来て、検査を受け、病室に戻ってきたらもう11時45分でした。

でも、朝食は取っておいてもらったので、温めて食べました。

食べ終わると直ぐに 昼食が来ました。
少しあとで食べることにします。

今日の造影CTは、対麻痺の起こるかもしれない血管を特定しておくための
ものです。今回は、もしエラーすると対麻痺の可能性のある部分は手術で操作しない
ことになっているのですが、念のための検査となります。
大動脈から脊髄へ行っている血管の様子を詳しく調べるということで、
造影剤の量も多かったようです。
造影剤が体内に入ると、熱い感じがしてわかるのですが、その感じが
今日は、広範囲に長く続いた感覚でした。

このあと今日は、手術前のシャワーを浴び、なぜか腹巻きを買いに行き、
リハビリのオリエンテーションを受けることになっています。

近況報告 ロースの写真

ロースを預かってくださっている、瀬戸口さんからフォトが届きました。

[2010/10/26 21:20:07] realdirect724: 少しだけ牙をむかなくなりました

[2010/10/26 21:21:00] realdirect724: でもまだ恐怖心があるみたいで

だそうです。

2010年10月26日火曜日

超音波検査

午後の検査で、お昼は食べない指示があったので、
食べないで待っているとだいぶ時間を過ぎて呼ばれました。

心臓、頚動脈、大動脈、腎臓、前立腺・・・いつも定期検診で受ける
エコーの検査の何倍も時間をかけて記録していただきました。

静止画でも、動画でも記録しているそうです。

13時20分の予定が、遅れて始まったにしても、病棟にもどったのが、
16時20分くらいでしたから、1時間以上はかかっていたと思います。

私はすごく前に、メーカーは違うのですが、超音波検査装置の マニュアルの
ライターだったことがあって、技師の方と、
「マニュアル、分厚くてたいへんですよねー」
というような雑談をしながらの検査でした。
また、「このプロブ(超音波の出ている、体に当てるセンサーの部分)が
携帯電話みたいになって コードレスになるといいよね」
とか、寝て診てもらってる私としては、気楽に受診できました。

病棟に戻ると、16時からの術前説明を聞きに来た母と弟が待っており、
聞くと、説明は17時前くらいからになりそうだというので、
保管しておいてもらった、昼食を食べたながら、説明の時間を待ちました。

術前説明

【病名】
病名が変わっていました。”慢性解離性大動脈瘤”だそうです。
慢性というのは、春に発症したときのように、急に症状は進まないけれど、
治りもしない、ゆっくり悪くなる状態、かと思います。
解離した部分が膨らんで、瘤(こぶ)になってしまったのですね。

【部位と状態】
今回、置換する血管の長さは、30cm程度です。
大動脈は、心臓からいったん上向きに出て、鎖骨のあたりで
下向きになりますが、その向きを変える頂点くらいから、
位置で言うとおへその上7-8cmくらいのところになります。
ヒトの体は、胸とお腹に仕切りがあって、今回は、仕切りから上、
胸の区画だけを対象にします。

大動脈置換のリスクとして、対麻痺といって、大動脈から脊髄へ
行っている血管があり、その血管をつなぎ替えると、下半身が不随になる
リスクが10%あるのですが、今回置換するエリアには含まれませんし、
鎖骨の部分で枝分かれする部分も含まないので、分岐なしのストレートな
部分の置換ということになりますので、つなぐ手数が単純な分、リスクは
下がります。

春に解離が発生したときに、もし、このような枝分かれなのないストレートな部分
ではないところで解離が発生していたたとしたら、大変なことになっていた
ということを、改めて思い起こしました。
つまり、もっと上方なら、鎖骨あたりで腕へ行く血管に影響があって
腕に不自由が残ったかったかもしれないし、
下方で解離の位置がたまたま枝分かれする血管のその部分だったら、
枝分かれの先の方に、たとえば腎臓があって、尿が出なくなるとか、
の障害があったかもしれません。
そういう合併症なしに、急性期は過ぎ仕事にも復帰できたことは、
ほんとうによかったことなんだと思います。そして、半年後に 今度は瘤に
分類されるほど破裂のリスクのある状態になっていたということです。

ゆっくりではありますが、症状は進んでおり、今なら、ストレートな部分だけの
置換で済むところ、もう半年後には、もしかすると、枝分かれしたややこしい
部分を含んで置換しなければならなくなるかもしれません。
そういう点からも、今回、できるだけ早い時期に手術を決めたことはよかった
といえます。

【術式】
心臓を止めずに行う方法もあるようですが、今回は止める方法で行ないます。
心臓を止めるにあたり、体温を20℃くらいまで下げて、行くそうです。
心臓を再び動かすときも、徐々に体温を上げていくそうで、この温度の上げ下げの
時間がかかるため、手術時間も全体で5時間程度になるとのことです。
心臓が止まっている間、人工心肺を使用しますが、人工心肺も使用しない時間
=つまり、脳に血流がない死んだのと同じ状態の時間も20-30分あります。

心臓を止めずにする術式を選択肢しなかったのは、心臓を止めまない場合は、
血管をクリップで止めて血流を止める必要があるが、ただでさえ弱っている
血管をクリップで止めるのは、血管を損傷しやすく、また、クリップすることで
血管内の血栓が剥がれてを脳や心臓の血管を詰まらせるリスクもあるからです。

古い血管は、取り出ざず、体内に置いておきます。これは意外だったのですが、
全部摘出するために剥がすのが大変で、出血も多くなり、そのまま置いておいても
害はないのでそのようにするそうです。
人工血管を取り付ける際には、古い血管に縦に切り込みを入れて、血管が
筒状になっているのをひらき、開いたところを人工血管に置き換えて、
両端を縫い合わせます。

外からののアプローチは、下から2番目と3番目の肋骨の間に骨に沿って切り込みを
入れ、いったん肋骨を切り、開いて中の方に進んで行きます。
切り開く長さは30-40cmくらいでしょうか。

肋間神経痛という病気があるとおり、そこには神経があり、また、この部位は
よく動く部分なので痛みは、他の部位に比べて長引きます。直後の痛みが
おさまるのにも3週間程度はかかりそうです。

【おまけ】
私の知的好奇心の話ですが、取り出した血管をぜひ見たい、とお願いしたところ、
上述のように、実際には血管は取り出さないので、
それはムリだということがわかりました。
なので、体を切り開いたところなどの写真をあとから見せていただけるよう、
お願いしました。

2010年10月25日月曜日

心臓カテーテル検査

昼前から検査用に点滴(ラクテック注500mL)をし、
車椅子で検査室へ向かうということなので、
どんなたいそうな検査かと少しだけワクワクしていました。

検査室に入ると、明らかに心電図とかの検査室とはちがう、
どちらかというと手術室のような部屋です。

スタッフがドクターを含め6~7人おられ、ものものしいなと思っている中、
スタッフのかたは、他の検査室よりもキビキビ働いておられる感じです。

幅のせまいベッドの横には6面の大型液晶パネルがあり、
グラフ用とか画像用とかあるのでしょう。

ベッドに横たわると、カテーテルを入れる右腕を消毒・麻酔されました。
体の上から「消毒された大きな紙」を被せられ、手術かと思うほどです。

右腕のひじの内側の動脈から針が入れられたようですが、もう何も感じません。

そうこうしているうちに、モニターにX線の画像が映りました。
当たり前といえばそうですが、私の骨や、動いている心臓の形が分かります。
先の曲がった細い針金が入って行く様子も映っています。

グラブは、私の脈や血圧をモニターしているようです。
脈に合わせて電子音もしています。

「造影剤が入りますよ、少し熱く感じますよ」
「息を吸ってーー、止めて」
と言われた次の瞬間、モニターの私の心臓の周りの血管(冠動脈)に
造影剤が流れ込み、血管の形があらわになります。
同時に、のどの辺が、少しカッと熱く感じます。
「はい、ラクにしてください」

「息を吐いてーー、止めて」・・・というのもあります。
ちょっと苦しいです。

1度撮影すると、すぐにモニタで確認しているようです。
動画です。


ドクターが(おそらく)技師さんに何か指示をだしています。
ベッドの上の私は少々不安です。

指示で息を止めていると、造影剤の注入に合わせて
カメラ部分が動いていきます。

ドクターは、カメラアクションを付けていたのでした。。

モニタで確認すると、なるほど、大動脈の中の流れの様子を
カメラが追っていて 詳しい流れが、よくわかりそうです。


はじめから何カットも撮りました。静止画があったのかわかりません。


右腕の血管から針が抜かれ、その後は止血のために
ビニール風船のようなものを血管のその部分にあてがい、
そこに空気を注入して圧迫する式のものつけられ、
さらに腕の曲がりを固定すべく、ギブスのようなものを
装着されました。


こんな検査は初めての体験でした。

数時間あと、主治医から、廊下で呼び止められ、
この検査の結果は問題なかった
との所見をいただきました。

今日から入院

昨日は、残務が遅くまであったうえ、室内の物量は減ったとはいえまだまだ片付かず、
さらに、ちょっと一言のつもりのSkypeが思いのほか盛り上がり、
結局、なんだかんだと片付け・準備しているうちに明るくなってしまいました。
1時間ほど横になり、サイプレスの風呂に入って 準備の続きをして、
冷蔵庫の中身をほとんど廃棄して、家中のほとんどのコンセントを抜き、
リュックと、キャスターバックで出発したのでした。

病院に着き、何枚もの書類に住所名前を書いて、売店と事務に手続きをして、
入室となりました。

かかる科が同じだから病棟も今年の春と同じなので、看護師さん、助手さんたちも
顔なじみが多く、あちらも覚えてくださっていて歓迎されるのはいいのだけど、
出戻りだけに、わたしは愛想笑いして、よろしくと言うのが精一杯でした。

手術前には、身長体重にはじまる、30くらいの検査項目があって、
あちらこちらの検査室を行き来することになりそうです。

すでに、午前中で頭部CT、肺活量、心電図、ABI(動脈硬化の検査)が終わりました。

2010年10月23日土曜日

今、いちばん欲しいもの

何といっても 元気な体(健康)です。

いくらiPhoneが欲しくても、
どんなに新しいプロジェクトを考えても、
元気でなくては何もできません。

病気になって健康のありがたさを感じるという
話をよく聞きますが、まったくそのとおりです。

指先をちょっと切っても作業が滞るし、
虫歯が1つ痛くなっても何もする気がしなくなります。

今回は、指先や歯どころではありません。

痛みはまだありませんが、
咳と息切れの症状がほんの少しずつですが
重くなってきているような気がします。


入院の日が迫るにしたがって、緊張も高まりますが、
退院後の元気な生活に期待を寄せて、
ただ、入院前の整理に励むばかりです。

今日は予定どおり、リサイクル屋さんに来ていただいて、
不用品の処分をしました。

今日の2回目の風呂はヤングヴァラー

入浴後の血圧 98-65

2010年10月21日木曜日

体力低下(?)など

私の大動脈に今年の春に解離が発生して以降、体力が落ちたように思います。

3週間の入院のために1度落ちた体力が戻っていないこともあるかもしれないし、
退院直後は基本的に安静で暮らしなさい、と指示もあったので、
あまり体を動かさない生活でした。

退院後、3ヶ月後くらいには、ジムに行って軽い運動くらいだったらいいよ、
ということになりましたが、実のところ1度も行けずに今日に至っています。
これは、体力の問題ではなく、単に仕事の段取りが悪く 行こうと思っていたのに 
行けない日が続いていただけです。

さて、昨日から安城まで往復して思いました。

体力が落ちてる。。。息切れはげしい。。。汗をかく。。。

原因とか機序はわからないですが、
早く回復したいな、と思うくらいの変化が来ています。

ほんの数週間前、同じコースで旅行したときには、体力低下はさほど
感じませんでした。

今回は、往路では猫を連れていたし、
前回は日帰りのところ、今回は泊まりだったという違いもあるにはありますが、
それを差し引いても、ちょっとしんどいかなと感じます。

胸の発汗位置が、対称でなく、左寄りというのも気になります。
今年の夏、汗をかいた時、胸のセンターでなく、
左に寄ったところでよく発汗しているのに気付きました。
心臓に負担が掛かっているのか?と主治医に尋ねたことがありますが、
関係ない、とのことでした。

解離の影響で大動脈のその部分が狭くなっていて、
血液を巡らせるのに心臓が一生懸命だったり、
血液のめぐりが悪いために息が切れる、
のかな、と推論しています。


とにかく、体の異常が起きている部分は 早急になんとかしないといけない
と体感しています。

2010年10月20日水曜日

猫を預けに

入院に際し 悩みのひとつは猫のことでした。

今、その猫と新幹線に乗って預かってくださる師匠STさんの元へ向かっています。

猫をどうしようかと 考えていたとき、預かってくださる役を買って出てくれたのでした。

プロのペットシッターさんやペットホテルだと、コストも掛かるし、
なにより猫本人がかなりのストレスになることを心配していました。

STさんは、動物好きだそうで、今は何も飼っておられません。

住居は広々として、猫も疎開先としては、さぞ満足なことと思います。

これで、1つ心配事が解消して 入院できそうです。

ありがとうございます & よろしくお願いいたします。

三河安城のホームに着いた(ちょっと疲れたかな。)

いっかい死ぬ

大病をしたり大きな事故にあって生還すると、
好みがかわったり、生き方が変わったりすることをよく聞きます。

たしかに、来週の手術では体側を大規模に切り開くことになります。

そして、カラダの大事な部分が、本来自分のものではない人工物に置き換わります。

高度に個人的ですが、これほどの大事件で変化がないわけがありません。

昨日、友人SNさんからメールで
> 病気はシフトのときかもしれません。
> 一回死んだという感じで生まれ変わるんだろうね。
と、いただきました。

実際、心臓もどれくらいの時間かいったん止めることになりますので、
一時的とはいえ、一回死ぬのも同然です。

今年の春に入院したときにも、変化はありました。

退院後半年の間にいろんな気付きもありました。

でも、そんな変化や気付きでは足りなかったということかもしれません。

なんとかは死んでも治らない、といいますが、
今回、死ぬほどの人生の流れの断絶を体験するにあたり、
変化や気付きに 抗わず、素直に受け止めていくのがいいのかな、と思っています。


ところで、心臓が止まっている間は、臨死の状態になるのでしょうか。

ちょっと興味深い、と言ったら不謹慎かな。

2010年10月18日月曜日

ラベンダー+サイプレスの風呂

今日もアロマ風呂にしました。

1回目は昨日と同じラベンダー、2回目はたし湯をして、サイプレスにしました。

冬にかじかんだ手をお湯で洗った時のような感覚が手先と足先にありました。

まだ冬にはまだ間があるし、そんなに冷えたという自覚はなかったのですが、
血行が悪かったということでしょうか。

たしかに、手先を使う仕事をしていて 疲労していたのかもしれません。

ちょっと停滞した気分も解消したように思います。

依然として、同じ作業をするにしても、平常時より時間がかかるので、
集中力は落ちている感じは取れませんが。

あと、サイプレスを2滴くらい手にとって 胸のあたりに塗ってみました。

いい香りだなぁ、というくらいで効果はよくわかりません。

気分はいいです。

気分いいな、と思ってイスのリクライニングいっぱいにもたれてみると、
天井や天井に近い壁が だいぶタバコのヤニやらで汚れているのが
目につきます。(昨日までは気にならなかった)

この気づきは、いよいよ禁煙して、壁や天井までも掃除しよう
ということに導かれるのかもしれません。たいへんだ。

そもそも、香りを楽しもうというのに、同じ空間で臭い煙をまき散らすなんて
おかしなことですよね。

2010年10月17日日曜日

ラベンダーの風呂

湯船にお湯を張ってゆっくり過ごすという習慣はありませんでした。

ずっと以前にはアロマをたいたり、服にふりかけたりということは
したことがありました。

友人SNさんから「リラックスしたらいいよ」とおすすめいただいて
初めてアロマオイルを3-4滴 湯船にたらしてみました。

お湯の温度とラベンダーの香りと相まって ゆっくりとできました。

ラベンダーの香りと言っても芳香剤の強い人工的な香りではなく、
ほのかに香るくらいのものですが、香りが疲れを吸い取るのか
アロマ成分が体に浸透するのか 体がほぐれていく感じです。

出たあともスッキリとした感じです。よく眠れそう。


実は、我が家の風呂場は 作業に使っていたとこともあり、
激しく汚れ、資材も置いてあったりして、シャワーを浴びるのがやっとで、
とてもリラックスできる場とは言えませんでした。

でも、お湯を張るためには最低限湯船の大掃除は必要だったし、
資材も片付けて、床に汚れが、壁にもカビが、と
洗剤や塩素をかけてはブラシングしているうちに、
家中で一番きれいな場所となりました。

風呂場もきれいになったし、気分もいいし、もっと早くこうしていればよかったな、
と思うくらいです。

今日は、2度 入浴しました。

2010年10月16日土曜日

大動脈解離と咳

大動脈瘤が気管の近くで発生すると、咳が出やすくなる
ということはわかっているようです。(TBS カラダのキモチの今年9/12放送分で知りました)
瘤が気管の咳中枢を刺激するとのことです。

大動脈解離でも同じではないかと思うのです。
(主治医は否定しますが。)
実際、前回発症する前まで、よくカラ咳がでていました。
入院した結果、血圧をコントロールできたため、大動脈が元のサイズ近くに戻り、
気管に影響しなくなり咳が治まった、と考えています。

そして、今回、今まさに咳がよく出ます。
大動脈が太くなっていることはCTで分かっていますから、気管中枢を刺激しているのかも
しれません。
今回は、大動脈の外壁は1層しかありませんから、大動脈が太くなるということは
壁がどんどん薄くなっており、破裂の危険が高まっているといえ、
かなり恐ろしい状況に向かっていることがわかります。

即禁煙しても 咳が出続けたら、咳の原因は大動脈ということになります。
丸1日 禁煙してみようかと思います。

進んではいないけれど。。。

片付けなどは進んでないけれど、重要なアドバイスを2ついただきました。

1. 禁煙
 たしかに、健康のためには絶対に良い事だし、値上がりしたし禁煙するに越したことはありません。
 けれども、買い置きをダラダラ吸っていました。
 ところが、この一言は効きました。
 師匠STさん「キミのほしがってる、WiFiモバイルルーターの1ヶ月の料金って
 タバコ代よりずっと安いんじゃない?」
 はい、確かにそうです。新価格のタバコ1カートンと少しの金額になります。
 決定しました。禁煙です。

2. 離婚手続きはしない
 友人YKさん「奥さんに、今まで何もしてないんだから、遺族年金くらい
 もらえるようにしておいてあげたら?家賃の分くらいでるよ。」
 近年、制度が変わって、夫の掛けていた年金が離婚後の妻にも継続されることになっていますが、
 もし、今回私が生きて帰って来れなかったとき、妻に遺族年金として給付が行く方が
 納付期間にかかわらず満額給付になるので、その方がよいということになりました。
 というわけで、来週、放置していたねんきん定期便を持って社会保険事務所へGO!
 過去に転職など多いので、全部記録されているか確認するのです。

ひとりじゃ気づけませんでした。
ありがとう。持つべきはなんとか、とはホント。

それにしても咳が出る。

2010年10月15日金曜日

なるほど、心理的影響も起こる

昨日は、このブログに簡単なToDoリストを書き、母や何人かの友人と電話で話し、
夜になって数時間スカイプで話しながら少し作業をしました。

それ以外は ほとんど行動を起こせず、TV前で過ごしていました。

誰かと話しているときは 脳も活性化され普段どおり会話もできている気はします。

もしかすると、私が気づかないうちに 突飛な発言をしているかもしれないけど、
それは いつものこととお許しください。

総じて平常と同じペースでは行動できないようです。
(体調的には体温が上がらない感じがするし、空腹を感じない、
行動では部屋の片付けや仕事の整理に着手できない、
メール返信が遅延している)

チリ落盤事故のTV番組で、遭難者の心理について分析していました。

山などで遭難すると、20%くらいの人が 絶望感や死への恐怖のために
うつ状態(=正常な判断ができない、意欲がわかない など)になるそうです。

私の場合、 手術後リハビリが進めば後遺症なく復帰できるはずだし、
手術時の死亡リスクはゼロとの情報を得ています(主治医談)。

たしかに、私の事情は、死に直面した遭難者と比較するのがおかしいほど
ラクな事情だと思います。

そうは言っても、手術時には全身麻酔でいったん心臓を止めるということだし、
復帰後にがんばればよいと思ってはいても、1ヶ月以上仕事がストップするわけで
そのあたりの心配や不安はあります。

今の私の心理状態が遭難者のそれと同質だけど軽いものだとすれば、
対処方法もなんとなくわかります。

心理的に不安や心配材料を小さくできるよう、コントロールすればよいわけで
自分なりに置かれた状況は分析できているつもりなので、
今のところはセルフコントロールしていけそうです。

2010年10月14日木曜日

To Do リスト

入院までに やっておかないといけないことがあります。

・支払い
    3週間は通常行動ができなるなるので、その間に支払期日が到来するものは、
    処理しておかないと、サービスが使えなくなる心配があります。
    SOHO(個人商店)なので、人に任せられません。
    →支払いリスト作成

・高額医療の手続き
    区役所に行って申請して証明書をもらいます。

・材料の処分
    在庫として保管しておき、退院後継続することも考えましたが、この際退院後に
    商材を変更することも視野に入れ、売却できるものはいったん売却することにしました。
    仕入れ先のONさんが、「材料が必要ならいつでも調達提供できるんだし」
    と言ってくれました。助かるなぁ。
    年末に不用品処理に来てもらったリサイクル業者さんにも電話しなきゃ。

・作業場・住空間の整理、片付け
    入院中に何かあって、身内の誰かがココに入場したとき、「なんじゃこりゃ!」となっては
    いけないので、できるだけモノを減らし、片付けようと思います。
    友人KIさん談:「病院って片付いてるよね?退院して帰ってきたとき、あまり散らかってると、
    自分で「なんじゃこりゃ!」って言っちゃうよ(笑)」

・受注残の処理、販売ルートの休止
    仕事にはひと区切り付けておきます。

・猫のこと
    ペットシッター?ペットホテル?弟に餌やり依頼? と検討しましたが、
    師匠STさんが預かってくれると言ってくれているので お世話になるか考え中です。

・離婚手続き
    いろいろあって別居中でしたが、関係はそのまま仲良く、お互いの生活を尊重する
    ということで、手続きだけはしておくことにしました。

・メッセージ
    この際、伝えておきたいことがあります。言いっぱなしになるかもしれませんが、
    もし何か言い出したら よろしくお願いいたします。

・墓参り
    あちら側の方々に平素のお礼を言って、導きをお願いしてきます。

いろいろありますね。今回は入院までに期間があるのでなんとか処理していきます。
前回は、急だったのでいろいろ大変で、かなり弟の世話になりました。

また、前回は入院中でも仕事を続けましたが、今回は休止することにします。

2010年10月13日水曜日

手術決定。10月28日はハッピーデー。

今日、血管造影CT検査を受けました。

その結果、10月28日に大動脈人工血管置換術という手術を受けることになりました。


私の胸の部分の輪切り写真(CT画像)です。矢印の付いている丸い範囲が大動脈です。

左の画像は、今年4月の退院時、右が今日です。

大動脈の直径が退院時に44.7mm、今日51.0mmとなっています。

半年で約6mm大きくなっています。55mmを超えるとレッドゾーンだそうです。

ということは、来年のはじめくらいに、いつ破裂してもおかしくない危険な

状態になることが予想されます。(同じ割合で大きくなるとは限りませんが。)

緊急というわけではないが、仕事の空く年明けまで待つより、年内がベターということです。

それならと、すぐに予定がとれる日程で決めてもらいました。

術後はリハビリなどの進みによるが、3週間程度ということでした。


10月28日がハッピーな日々のはじまりでありますように。